どのように歯周病は進行していくのでしょうか。

まず、歯の歯周ポケットにプラークがたまると、歯茎が炎症を起こしはれます。 炎症すると歯茎は出血をしやすくなり、歯磨きで血が出ることがあります。これはまだ歯周病の前の「歯肉炎」という状態です。

プラークがやがて歯石に変化すると、歯石は歯茎の根元へ進行していきます。この時、歯石は歯茎の骨を溶かしながら進行します。この骨は「歯槽骨」という歯を支える大事な組織です。歯槽骨が溶けだした頃が中度の歯周病になります。

歯槽骨が溶けてしまうと、歯茎があったとしても歯がグラグラ揺れます。歯槽骨は歯の支えでもあり、同時に歯茎を支える役割も担っています。そのため、歯茎がだんだん下がってしまうのです。歯茎が下がると歯を支える組織は完全になくなってしまうので、歯が抜けるのも時間の問題です。

歯茎が下がり見た目で分かる状態になると、もう重度の歯周病になります。そうなる前にきちんと歯医者でケアする事が大切です。